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ブルーライトについて

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コラム

2016.07.08

ブルーライトとは

私たちが見える光は可視光線と呼ばれます。虹が七色に見えることから分かるように光には色々な色が含まれています。

ブルーライトとは目に見える可視光線の中で380nm~495nm(ナノメートル)の青色の光のことです。

波長の短いブルーライトは可視光線の中で紫外線に最も近いもので、光のエネルギーが強い上に直進する性質を持っています。波長が短いほど体への影響力が強く有害と言われています。

引用: http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20120327/121089/

 

 

白く見える太陽光にもブルーライトは含まれていますが、赤・橙・緑・黄・青・紫・藍の色が混ざっています。

蛍光灯は赤・緑・青の光を合わせて白色を作り出しています。

LEDは黄色と青色のみを合わせて白色を作り出しています。

このためLEDライトからは蛍光灯よりも、より多くのブルーライトが発せられています。

引用: http://eye.wakasa.jp/detail/54/1705/

 

 

①ブルーライトが目に与える影響

 

・目の疲れ

ブルーライトは波長が短いので、光が散乱しやすく、これが眩しさやチラつきを生じ、ピント調節に負担を掛け、眼精疲労の原因になります。

 

・目の病気

紫外線はほとんどが角膜や水晶体で吸収され、網膜に達するのは1~2%です。一方ブルーライトは角膜や水晶体で吸収されず、網膜に達します。

紫外線やブルーライトを浴び続けると、網膜の中心部にある黄斑がダメージを受け、加齢黄斑変性症の原因になる場合があります。

 

②睡眠への影響

 

人の体には日の出とともに起きて夜は眠るという生体リズム(サーカディアンリズム)があります。朝日を浴びることで、目に入った光は目の中のブルーライトに反応する受容体を介して、松果体でのメラトニンという睡眠ホルモンの分泌を止め、活動時間に入ります。太陽が沈んで夜になると徐々にメラトニンが分泌され始め、分泌が高まると眠気を感じるようになります。

夜でも人工的な光にさらされる現代において、PCやスマホなどを夜遅くまで使用すると、松果体からのメラトニンの分泌が抑制され、睡眠障害の原因になってしまいます。

一方で昼間に室内で過ごして光を浴びないと昼夜逆転しやすくなったりします。

また高齢者で不眠が多い一つの理由に、白内障になって水晶体が黄色くなるとブルーライトが目の奥に入らず、体内時計が狂ってしまうためと考えられています。

このように元々は浴びることのなかった夕方や夜にブルーライトを浴びることで、体内時計が乱れ、寝つきが悪い、眠りが浅い、寝不足などの睡眠に関するトラブルが起こります。

 

③精神、肥満への影響

朝の光を浴びたり、青空を見ると何となく晴れやかな気分になり、曇った空を見るとなんとなく憂鬱な気分になるといった心の変動も生体反応のひとつと言えます。

夜型の生活を送る人に睡眠障害をともなうイライラやうつ症状が多く見られます。

またサーカディアンリズムリズムが乱れると、体温や心拍、血糖値、ホルモンなどといった生理機能に影響し、糖尿病や高血圧、心筋梗塞といったメタボリックシンドロームのリスクを高めます。

 

④ブルーライトを浴びすぎないようにするためには、間接照明にしたり、パソコンやスマホなどの液晶画面の色の設定を変えたり、ブルーライトをカットするフイルムや眼鏡を使うなどの方法があります。参考までにiPhoneをお使いの方はナイトシフトという設定がありますのでご利用下さい。

 

まとめ

ブルーライトを使ったLED照明や液晶画面、スマートフォンなどの電子機器の普及に伴い、身近な場所でブルーライトをたくさん浴びるようになりました。眼精疲労や睡眠不足はブルーライトによる現代病とも言えます。しかし、ブルーライトにあまり過敏にならずに、昼は太陽の光をしっかり浴び、夜は遅くまでパソコンやスマートフォンをしないといった規則正しい生活が重要だと思われます。

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